※この記事を書いてしばらくしてからわかったことですが、2023年5月でAlexa for Businessはサービス終了したようです。
Amazonから出ている人気のスマートスピーカー Alexa ですが、こいつを業務に使用する話が出ています。
オフィス内に置いてスケジュール管理をしたり、オフィス内の別の部屋にあるAlexaとビデオ通話をしたりといった用途です。
ただ、Alexaの利用規約を読んでみると、個人的かつ非商業利用が定められています。
1.2 本ソフトウェアの使用 お客様は、本ソフトウェアをAlexa対応製品または補助製品において、またはこれらを通じてのみ使用することができ、お客様は、Alexaを個人的および非商業的にのみ利用することができます。
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201809740
つまり想定している使用方法は個人的でもなく商業目的でもあるので完全アウトです。
ただ、無条件で商業利用できないというわけではなく、Alexa for Business を契約すれば商用利用はOKな様子。
僕もわからないことが多いのですが、とりあえず Alexa for Business について調べてまとめておこうと思います。
Alexa for Business の概要
Alexa for Business は、組織や従業員が Alexa を通じて仕事の効率をさらに上げることを可能にするサービスです。Alexa for Business があれば、従業員は、会議室や自分のデスクで Alexa をインテリジェントなアシスタントとして使用して生産性を高めることができます。また、自宅または外出先で使用している Alexa デバイスと、Alexa を連携させて利用することも可能です。また、IT 管理者と施設管理者は、Alexa for Business を使用して職場にある既存の会議室の使用率を測定し、向上させることができます。
と書かれている通り、市販されている Alexa デバイスをビジネスでも使えるよっていうものです。
使用シーンとしては会議室か従業員のデスクが想定され、前者では会議室内で「Alexa、会議に参加して」というだけでオンライン会議が始まるといった IoT 的な要素が大きく、後者では予定のスケジュールを音声入力で可能にする入力デバイスとしての機能や予定のお知らせをしてくれる秘書的な役割ができそうです。
使用できるデバイス
Alexa for Business ではどのようなデバイスを使用できますか?
Alexa for Business では、次のデバイスを使用できます。
共有デバイス:
- Echo (第 1 世代、第 2 世代、第 3 世代、第 4 世代)
- Echo Dot (第 2 世代、第 3 世代、第 4 世代)
- Echo Plus (第 1 世代、第 2 世代)
- Polycom Trio 8500 および 8800
- Lifesize アイコン
- Chime 用 Dolby Voice Room
- Logitech Zoom Rooms
個人用のデバイス:
- Echo Show
- Echo Spot
- Echo Plus
- Echo
- Echo Dot
- Alexa 対応のその他のデバイス
開始するには、これらのデバイスは、Amazon Business で個別または一括で購入することができます。
https://aws.amazon.com/jp/alexaforbusiness/faqs/?nc=sn&loc=7
会議室では共有デバイス、従業員のデスクでは個人用のデバイスを使用するような形です。
Echo Show のような液晶画面付きのデバイスは個人用のデバイスでしか使用できないようですね。
料金
月額料金は下記のように記されています。
項目 | 月額料金 |
---|---|
共有デバイス | 7 USD/デバイス |
登録ユーザー | 3 USD/ユーザー |
共有デバイスはデバイスごと、個人用のデバイスは登録ユーザーごとのコストがかかるということですね。
また、登録ユーザーごとの課金になり、使用デバイスを増やしても追加料金はかからないようです。
エンドユーザーを招待して、個人用 Alexa アカウントを Alexa for Business アカウントに登録してもらうことができます。これによりユーザーは、個人アカウントで有効にした Alexa の機能とスキル、および Alexa for Business で利用できるようにした任意のプライベートスキルを使用できるようになります。ユーザーは、職場のデバイス、自宅のデバイス、携帯電話の Alexa アプリケーションなど、個人用 Alexa アカウントと関連付けられたすべてのデバイスでこれらの機能を使用できます。登録されたユーザーは、月ごとにユーザー単位で課金されます。デバイス数に制限はありません。Alexa ユーザーが個人用 Alexa アカウントにデバイスを追加しても、追加の費用は発生しません。
https://aws.amazon.com/jp/alexaforbusiness/pricing/?nc=sn&loc=3
日本での使用もOK
気になったのは同じ料金に関するページの注意書き部分。Alexa for Business は米国東部リージョンで使用できるという記述があります。
注: 登録されたユーザーが使用できる個人用デバイスの数に制限はありません。サブスクリプション料金は日数で按分計算されるため、支払いは実際に利用した分のみになります。Alexa for Business は米国東部 (バージニア北部) リージョンで使用できます。
https://aws.amazon.com/jp/alexaforbusiness/pricing/?nc=sn&loc=3
リージョンは地区やエリアのことで、この言葉をよく聞くのはDVDやゲームソフトのリージョンコード。洋モノのDVDを買って再生しようとしたら日本のプレイヤーでは再生できないといったことがあります。
Alexa for Business を使用すると使用言語が英語になってタイムゾーンがアメリカになるのではないかと疑いまして、サポートに問い合わせてみました。
そんでもって返ってきたのは日本語も使えるしタイムゾーンも日本でいけるとのこと。とんだ杞憂でした。
案内としてスキルの多言語対応の一覧と、日本語対応のスキル一覧のURLを頂きました。
安心して導入できますね。
まだ導入を進めておりませんので一旦ここで記事は終了。他に気付いた点がありましたら続きを書きます。
追記
現在導入を進めているのですが、AWS側でAlexa for Businessの設定画面がどこにあるのかわからず困っているところです。
解決したら改めて記事を書こうと思います。
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