応用情報と高度区分 (支援士含む) もCBT方式になるらしい

IPAから8月12日に発表がありまして、応用情報と高度区分 (支援士含む) が令和8年度試験からCBT方式になるそうです。

応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験におけるCBT方式での実施について | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験におけるCBT方式での実施について」に関する情報です。

iパス、基本情報、セキュマネは既にCBT試験になっているので、これで全試験がCBT化したことになりました。ただし通年開催ではなく、一定期間内で複数日という書かれ方でして、おそらく春期・秋期で大まかに分けられるんじゃないかと思います。

CBT方式になることで従来のペーパー方式からパソコンを使って解くタイプになります。記述問題と論述問題は変わらず出るとのことですが、令和6年度秋期SCで出たXSSで改ざんされた後のページを図示しろみたいな、図を描かせる問題は出なくなるのかな。

僕は基本情報をペーパーで一度受けて不合格で、その後制度が変わってCBT方式で受けて合格しました。この時にCBT方式のメリットとデメリットの両方を実感しました。

CBT方式のメリット

これはCBT方式、というよりも試験制度によって異なるのですが、僕が基本情報を合格した時はは科目A・科目B(旧午前・午後)をそれぞれ別の日で受験できたんですよね。

これがめちゃくちゃ受験生にとって有利でして、科目Aの受験日までは科目Aだけ勉強すればいいし、それが終わったら科目Bだけ勉強する期間が与えられます。有利というか、これめちゃくちゃずるいなと思ってました

これまでの午前・午後試験だと午前が終わってから午後の勉強をするどころか、休憩1時間の内の残り15分ぐらいから注意事項の説明と精神統一の時間が始まりますしね。午後はスタミナと集中力勝負なところもありますが、日を分けられたら万全なんですよ。

鉛筆で書かずにキーボードでというのは人によりますよね。論述問題はかなり受けやすくなりますが、記述ぐらいであればそんなに影響ないと思います。漢字を忘れたり書き間違えることはなくなりますが、変換ミスで減点というパターンはありそう。

CBT方式のデメリット

科目Aはメリットだらけですが科目Bはペーパーの方が良いです。

科目Bは長文問題であり、何度もページを戻って確認するという作業が多いのですが、これが画面上でやるとすさまじくしんどいんですよ。

僕が基本情報を受けた時の科目Bは、何ページもあるPDFをブラウズするみたいな感じで、ひたすら縦にスクロールして読み進めていく形でした。これがめちゃくちゃ不便。

僕は来年ネスペを受けるのですが、ネットワークの構成図は絶対出てくるだろうし、それをスクロールして何度もページを行き来するのかと思うと先が思いやられます。

表とか図はリンクになっていてクリックしたらポップアップするような形にしてほしいです。

とは言っても令和4年のCBT方式が開始した初っ端でしたので、今は改善されてるのかな?

あとは風情がない

試験の受けやすさ・やりにくさとは関係ありませんが、やっぱり風情がないですよね。

試験の日が分かれるということは、「今日は情報技術者試験の日!」みたいなお祭り感が味わえなくなります。会場もオフィスビルとかこじんまりしたところで受けるんでしょうね。入ったことのない大学のキャンパスに行くというのも結構楽しみではあったんですよ。

それに試験を受けた後はネットで試験内容についての発信は禁止されます。終わった後にXや掲示板で「この問題なんぞや?」みたいなのを見るのがおもしろかったのですが、今後は試験期間が過ぎてから冷めた状態の書き込みしか見られなくなりそうです。

難易度は下げないようにしてほしい

基本情報はCBT方式に変更して以降、合格率は上がっています。

これは言語を選択する問題が廃止されて疑似言語によるアルゴリズム問題に変わったなどの、試験制度の大きな変更による影響もあるのかもしれませんが、前述したCBT方式による受けやすさも関係していそうです。

これで合格率がぐんと高くなってしまうと、試験の価値が下がってしまいます。合格率を一定水準に保つための調整は必要なんでしょうね。

何はともあれ、来年のネスペはCBT方式で頑張ります。

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